2014年12月

2014年12月27日

医療器具使用履歴を「刻印」で簡単管理

 先週の朝日新聞の記事です。病院が医療器具の使用履歴を低コストで管理できる技術を業務用プリンター大手と浜松医科大学が共同開発するという内容の記事なのでご紹介します。この技術が開発され普及すれば、医療コストの無駄削減にも大きく貢献すると思います。早期に市販化されることを期待します。内容は下記の通りです。


『金属表面の数ミリ大の刻印を機械で読めば、いつ、どの手術で使ったかがわかる――。病院が医療器具の使用履歴を低コストで管理できる技術を、業務用プリンター大手のローランドディージー(浜松市北区)と浜松医科大が共同開発する。院内感染を防ぎ、手入れの時期もわかる。国の支援も得て、5年後の市販化を目指す。
 医科大が内視鏡手術などで使う1万2千個の医療器具に、同社の専用機で刻印する。金属の表面を針でへこませる方式で、印字が消えず、さびにくいという。刻印は医療器具のデータベースと連動させ、製造元や型番、使用履歴がわかるようにする。院内感染を防がなくてはいけない疾患に使われた器具を仕分けるにも便利だという。
 同社によると、多くの医療機関ではコスト面から、医療器具の数や履歴が把握できていない。共同開発は、安価に器具を管理できる仕組みづくりが狙いだ。
 今回の共同開発では、医療器具の洗浄や組み立ての手順書を電子化し、ミスが起きにくい環境も整える。パソコン画面の指示を頼りに、組立工1人でプリンターをつくる同社の製造ノウハウを応用する。
 共同開発は産学連携を後押しする経済産業省の今年度のモデル事業にも選ばれた。初年度に必要な金額の3分の2にあたる約3500万円の補助金が出る。』


doctor_b3 at 10:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0)コンサルタント日記 

2014年12月05日

患者死亡後、群大病院に安全認定…医療評価機構

 本日の読売新聞の記事です。医療機能評価の認定を受けている群馬大病院で、腹腔鏡手術において8人が死亡しているという内容の記事なのでご紹介します。非常に難しい問題ですね。私も機能評価の更新の模擬審査で、サーベイヤーとして、ある病院の機能評価について審査をお手伝いしたことがありますが、書面や現地調査をしても実態をすべて把握するのは困難だと思いました。但し、記事にもあるように、認定病院は医療事故について報告義務がありますので、それを怠ったことは、非常に問題だと思います。内容は下記の通りです。




『群馬大病院(前橋市)で、腹腔鏡(ふくくうきょう)を使う高難度の肝臓手術を受けた患者8人が死亡した問題で、同病院が、日本医療機能評価機構から安全・安心な医療サービスを行う病院として認定証を交付されていることがわかった。
 審査では、新しい手術を導入する際の倫理・安全面の配慮について、上から2番目のA評価を受けていた。
 同機構は、第三者機関として1997年から病院の機能評価を行っている公益財団法人。医師や弁護士ら有識者が評価委員になっており、全国2279病院が認定されている。大学病院など500床以上の病院では7割以上が認定病院だ。
 評価は、書面審査と2日間の訪問審査で「患者中心の医療の推進」「良質な医療の実践」などの観点から約90項目を審査する。S、A、B、Cの4段階評価で、原則すべての項目B評価以上が認定の条件になる。認定の更新は5年ごと。
 群馬大病院では2010年12月〜14年5月、保険適用外の腹腔鏡を使う肝臓手術を受け、患者8人が死亡した。手術は倫理審査を通さず行われ、患者へのインフォームド・コンセント(説明と同意)も不十分だったことがわかった。
 ところが、同病院は昨年12月の訪問審査で、「倫理・安全面に配慮しながら新たな診療・治療方法や技術を導入している」でA、「患者が理解できるような説明を行い、同意を得ている」Bと、いずれも“合格点”を得た。今年4月に認定証の交付を受け、問題が発覚した後の現在も病院のウェブサイトに掲示している。
 同機構は「このような事例を審査で見つけるのは難しい。ただ、認定病院には重大な医療事故の報告義務があり、報告があった場合は内容を分析し、問題があれば認定証の返還を求めることもある」としている。』


doctor_b3 at 09:21|PermalinkComments(0)TrackBack(0)コンサルタント日記 
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