2014年03月

2014年03月20日

在宅医療などに医療基金手厚く 厚労省

 昨日の日本経済新聞の記事です。2014年度に設ける医療提供改革のための基金についての記事なのでご紹介します。厚労省は、基金の交付対象として54の事業を例示していますが、その中で在宅医療の推進や病院の回復・療養中の患者受け入れ等に手厚く配分する方針を示しています。内容は下記の通りです。


『厚生労働省は、2014年度に設ける医療提供改革のための基金について、基金からお金を交付する対象事業の例をまとめた。在宅医療を進めるための諸経費や、医師や看護師らの人材確保にかかる費用に手厚く配分。病院が回復・療養中の患者を受け入れるための施設整備にも使えるようにする。20日に都道府県に説明し、基金の実施計画作りに役立ててもらう。
 基金は、財源に消費税率引き上げによる増収分を活用。14年度予算案で国・地方計904億円の公費を確保しており、基金の根拠法が今国会で成立するのを待って都道府県に設ける。6月ごろに法律が成立すれば、交付先決定は11月の見込み。
 交付対象としては、厚労省が計54の事業を例示した。在宅医療では、医師や歯科医師、看護師、薬剤師らが連携をとるための会議体の運営などにかかる経費を補助。医師や看護師が足りない地域や診療科で人材を確保するために手当を出したり研修を行ったりするための費用も補助する。
 基金の新設は、14年度診療報酬改定を全体で0.1%増に抑えたのとセットだった。日本医師会などが診療報酬を引き上げて医療提供改革のコストに充てるよう求めたのに対し、健康保険の負担を増やさないよう、公費による基金での対応を政府で決めた経緯がある。
 医師会は、基金が都道府県に設けられると公立病院に交付先が偏り、民間の医療機関にお金が回らないのではと懸念。このため厚労省は、交付の条件で「官民に公平に配分する」と明記した。』



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2014年03月07日

福島・いわき市に医療崩壊を食い止めようとする眼科医がいます。

 本日のFNNニュースの記事です。東日本大震災で甚大な被害を受けた福島県いわき市での一人の若い眼科医の先生の挑戦についての記事なのでご紹介します。福島県は現在、深刻な医師不足に悩まされています。そのような状況で、医療崩壊を防ぐべく、一人の若い眼科医が立ち上がりました。こういう先生に賛同して、医師の先生方が集まってくれれば本当に素晴らしいことだと思います。是非ともそうなってほしいと切に願います。内容は下記の通りです。



『福島の復興のシンボルといわれ、人口が急増しているいわき市で、今、医療崩壊の危機が迫っています。この状況を変えようと立ち上がった、1人の眼科医の挑戦を追いました。
津波と放射能、同時に2つの被害を受けた町。
医療崩壊を食い止めるため、覚悟を決めた1人の医師がいる。
東日本大震災で、292人の命が失われた福島・いわき市。
警戒区域から避難を余儀なくされた住民、そして原発関連の作業員など、いわき市の人口は、およそ3万人増加したといわれる。
その影響が最も大きく出ているのが、医療機関。
病院を訪れた人は「(診察を受けるまで)やっぱり1時間ぐらいは、かかりますよね。(前はそんなに?)そんなに」と話した。
いわき市の医師会長、長谷川 徳男医師は、自身の盲腸手術を受けた3日後には、診療を再開した。
代わりの医師がいないためだった。
いわき市の人口10万人あたりの医師数は、160人で、全国平均を大きく下回る、医師不足の地域。
長谷川 徳男会長は「いわきは、原発の廃炉までを支える、重要な前線基地になると、そういう町になったと思っております。そのいわきの医療を、われわれ医師会、それから病院の先生方、みんな力を合わせて頑張らなければいけないと」と語った。
いわき市で生まれ育った、眼科専門医の島田 頼於奈(れおな)医師(38)。
島田医師は「震災前は、原発の位置なんて、わかんなかったかもしれない。田舎だし、なんにもないし、こんなとこ絶対戻ってやるかみたいな感じだったんだけど、やっぱりこう、ピンチになるとね」と語った。
島田医師は、大学時代から、ずっといわきを離れていたが、震災直後に亡くなった父親の診療所を引き継ぐため、妻と幼い3人の子どもを連れて、故郷のいわきに戻ってきた。
面積が広いいわき市では、目の治療機会を逃しがちな高齢者に、深刻な事態が起こっているという。
島田医師は「失明いっぱいいますよ。両目失明とかいますよ。けど、そうなっちゃうと、うちらも治しようないし。目の病気って、意外と痛くもかゆくもないんですよね。失明する時っていうか、見えない時って。そしたらもう、片目は失明して、もう片方も同じような病気で、もう危なかったって人は、いっぱいいますから。そういうことすらも知らないじゃないですか、みんな、普通」と語った。
こうした悲劇を少しでも減らすため、島田医師は、自ら患者のもとへと出向く。
眼科医の往診による早期発見という取り組みは、全国的にも珍しい。
島田医師は「眼底出血とかはないね。こっちは大切な目だからね、左が見づらいからね」と話した。
一方、いわき市で深刻な事態になっているのが、救急医療。
発熱などの比較的軽い症状に対応する夜間急病診療所は、内科や小児科の開業医が、持ち回りで担当しているが、人手不足で、80代の医師が、午前0時までの診察を行う日もある。
その現場に、眼科医の島田医師の姿があった。
自ら志願して、夜間急病診療所の担当メンバーになるために、ベテラン医師の見習いをしていた。
島田医師は「高齢の先生はいっぱいいるし、そんな先生でも、働かないといけない状況なんですよ。それを見ちゃうと、30代の自分が、やらないわけにはいかないと」と語った。
高熱を出した娘を連れてきた母親は、インターネットで知ったという、点滴治療を要望してきた。
この要望に、いわき市医師会の夜間急病診察所・当番医の山内俊明医師は、「あなたがネットで調べて、点滴というものを選んでいるんであれば、それは口から(水分を)とる方が、ずっと安全だ」と話した。
今の時代、眼科医が専門外の内科、小児科系の患者を診察するのは、極めて異例。
切迫した思いを抱えて訪れる患者に対し、誤診などのミスをすれば、裁判で責任を問われる可能性もある。
しかし、島田医師は「しょうがないですよね、もう。免許かけてやるしか。だってもう、『訴えられるの怖いから診ない』なんて言ってる場合じゃないんですもん、このいわきは」、「患者さんと一緒に悩みながら、『眼科ですけどいいですか?』みたいな感じで、診るしかないかなと」と話した。
島田医師は、半年間にわたる研修期間を経て、4月から夜間急病診療所の現場に入るという。』

doctor_b3 at 09:19|PermalinkComments(0)TrackBack(0)コンサルタント日記 
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