2010年12月

2010年12月16日

「先進医療」知って備える

 本日の日本経済新聞の記事です。「先進医療」についての記事ですが、確かに誤解している人が多いです。保険を勧誘している人も誤解していることがあるので要注意です。内容は下記の通りです。

『「先進医療」という言葉を聞いたことがある人も多いだろう。「最先端の治療技術を受けられるが、費用が高額」と期待しつつ不安に感じる人も少なくない。先進医療とは何かをきちんと知ることで、慌てずに備えよう。
「先進医療では、治療費の自己負担が数百万円になることもあります」。生命保険会社などの医療保険の宣伝で、こんな内容が目立つ。ファイナンシャルプランナーの深田晶恵さんは「一般向けに民間医療保険のセミナーを開くと、先進医療用に保険に付ける特約への質問が多い」という。同時に「内容を誤解している人が多い」と話す。

評価段階の技術
「先進医療」という言葉から「先進的な技術や輸入抗がん剤など新しい薬を使った治療全般」と思い込みやすいが、実はそうではない。そもそも「先進医療」は厚生労働省が定めている制度の名称なのだ。
 先進医療の医療技術は厚労相が定め、実施する医療機関も決まっている。2010年12月1日時点で技術は119種類、医療機関は延べ数で約1000カ所だ。
 普通の治療は公的医療保険の対象で、自己負担が会社員などは3割になる「保険診療」。一方、保険がきかない「自由診療は全額が自己負担だ。自由診療と同時に保険診療の対象の治療を受けると、それも全額が自己負担になる。
「先進医療」の治療は自由診療と同じく保険がきかない。だが保険診療と共通する治療内容の部分は公的医療保険から給付され、保険診療と自費部分を組み合わせられる。民間保険の先進医療特約は基本的にこの自費部分の費用を保障し、セコム損害保険など一部を除いて自由診療は保障しない。先進医療と同じ治療でも対象外の医療機関で受けたり目的が違ったりすると自由診療になり、一般的な民間保険でも保障されないので注意しよう。
 ここで知っておきたいのが、先進医療は保険診療に含めるかどうか評価中の段階にある治療技術だということだ。将来は保険診療で受診できる可能性もある。先進医療の内容は入れ替わりが頻繁で、新たな治療技術が追加される一方、対象から外れるものも多い。
 評価段階の治療技術である先進医療は夢の治療法だとは一概には言えない。東京大学医学部付属病院放射線科准教授の中川恵一さんは「例えば、がんを治療する先進医療で放射線治療の一種である重粒子線治療や陽子線治療は、一般的な放射線治療が大衆車だとすると高級車のようなもの」と話す。車に例えれば、どちらも基本性能は十分で、重粒子線治療などはより高級だ。「重粒子線でないと治療できないのは限られた種類のがん。普通は保険診療の放射線治療で対応できる場合が多い」と説明する。』



doctor_b3 at 09:10|PermalinkComments(0)TrackBack(0)コンサルタント日記 

2010年12月04日

情報端末 医療現場で活躍

本日の読売新聞の記事です。兵庫県内の病院における情報端末活用の事例です。全国的にIT化が進み、医療の質が高まっていけばいいですね。内容は下記の通りです。


『人気が高まっている多機能型の情報端末を、医療現場で活用する動きが兵庫県内でも広がっている。医療機器の点検状況を確認したり、患者への説明に利用したり。持ち運びがしやすく、従来よりも安いコストで導入できる点などが人気を集めているようだ。
 三木市民病院(三木市)は11月から、アップルの情報端末「iPad(アイパッド)」や「iPod touch」(アイポッド・タッチ)で、院内の医療機器を管理するシステムを県内で初めて取り入れた。
 同病院では、これまでパソコンの表計算ソフトで機器の台帳を作成し、それぞれの点検時期や不具合の情報を入力していた。
 しかし、約1000台の機器の情報を1台のパソコンで入力するには、多くの時間や手間がかかることや、生命維持装置や人工呼吸器など入力ミスが許されないものもある。そこで、神戸市内の医療機器販売会社が開発したシステムを導入することにした。
 同病院によると、機器を管理する臨床工学技士や看護師が、病棟ごとに1台ずつ置かれたiPadなどを持ち、各機器に取り付けられたバーコードを読み取って、点検や不具合に関する情報を確認したり、入力したりしている。
 入力した情報は院内の無線LANを通じて、ホストコンピューターに送られ、もし、機器に不具合が見つかった場合は、手元の画面から修理依頼もできる。「持ち運びしやすく、タッチパネルで入力もしやすい」と職員にも好評という。
 システムの導入コストは、市販品であるiPadなどを使ったことから、専用の端末を開発した他社のシステムの5分の1ほどで済む。
 同病院と3年後に統合予定の小野市民病院(小野市)にも導入予定。藪本耕一事務部長は「命を守る現場で、適切な機器管理は不可欠。効率的で、確実に管理できるシステム導入で、より安全な医療を提供できる」と話している。
 県内ではこのほか、神戸大医学部付属病院(神戸市中央区)が、レントゲン写真などの画像をiPadに表示して患者に説明したり、若手の医師らの研修教育用に使ったりしている。
 全国的には、往診する医師が、勤務先のクリニックと接続して過去の診療記録を見たり、写真を撮って送ったりしている事例などもある。3日には、国内メーカー初の本格的な情報端末の予約受け付けが始まるなど、各メーカーが新機種の開発にしのぎを削っていることもあり、活用方法はさらに広がりそうだ。
(2010年12月4日 読売新聞)


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