2013年06月17日

医療事故透明化求める声 県立病院、203件中、公表10件

 本日の読売新聞兵庫版の記事です。医療事故関連の記事なのでご紹介します。連日のように報道されている医療事故関連のニュースですが、病院側に非がなくても患者の死亡にはナーバスになるのはわかりますが、事故に値するものでなくても、防止できる場合も多々あると思います。閉鎖的な環境は良い結果を招きません。すべて公表・報告して死亡の原因を突き止め、再発防止に務めるべきではないでしょうか。内容は下記の通りです。



『全国で続発する医療事故だが、県立14病院は病院側の過失が明確ではない場合は公表を控えている。過失の有無を問わず再発防止策を公表する自治体もある中、患者サイドからは「市民とも情報を共有して透明化を進めてこそ再発防止につながる」と県の対応に批判も出ている。(福本雅俊)

■「閉鎖的」批判も
 昨年5月、県南部の県立病院のデイケアセンターで、エレベーター内に心肺停止状態の男性患者が倒れているのが見つかり、間もなく死亡が確認された。事故報告書には「医療事故時の患者搬送経路が想定されていなかった」「救急カートに医薬品が常備されていなかった」など改善すべき点が明記されたが、「やるべきことはなされており、『不可抗力。非公表』」と内部資料にとどめた。
 県病院局によると、県立病院での骨折や入院日数増、人工呼吸器装着などの処置を要する重大な事故が起きた場合、過失の有無を問わず報告を求めている。事故を公表するのは、医療過誤のほか、他病院の事故回避に役立つ場合などと定めるが、最終的には事故が起きた病院長の判断に委ねられている。
 現行の公表基準となった2009年4月から13年3月までで、14病院の医療事故報告は計203件あり、うち公表は医療過誤の10件にとどまる。
 医療事故の被害者らでつくる「医療情報の公開・開示を求める市民の会」(大阪市)の岡本隆吉副代表は「公表の最終決定権者が病院長では、おのずと閉鎖的になる」と批判する。

■過失なくても
 県病院局の斉藤芳樹企画課長は「病院長の判断を尊重し、医療関係者への影響も考慮した結果」と説明するが、「非公表の報告書も再発防止に役立つとの認識はある」と話す。
 神奈川県では11年度から、過失の有無を問わずに医療事故の内容と再発防止策を公表している。12年度までの2年間に県立9病院から公表されたのは計48件に上る。同県病院課の橋本和也課長は「医療過誤と事故はしゅん別が困難で、再発防止に役立つなら積極的に公表すべきだ」と話す。
 兵庫県では基準改定の動きはないが、変化が生まれつつある。県立光風病院が院内の医療事故防止対策委員会を開いていなかったことを踏まえ、各病院は4月から同委の開催を徹底。県への報告書に「医療事故防止対策委員会記入欄」を設け、発生経緯や原因を詳細に報告させることにした。
 医療事故防止に取り組む日本医療機能評価機構(東京)は「過失のない事故でも公表することで、医療事故を未然に防ぐことにつながるはず」としている。』(2013年6月17日 読売新聞)

doctor_b3 at 16:11│Comments(0)TrackBack(0)コンサルタント日記 

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